内科・外科・整形外科・大腸肛門科・炎症性腸疾患(IBD)・便秘・内視鏡検査なら大阪寝屋川の道仁病院|執筆論文解説20 恐ろしい皮膚感染症(壊死性筋膜炎)|院長ブログ

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病院長ブログ

2023.03.11

執筆論文解説20 恐ろしい皮膚感染症(壊死性筋膜炎)

壊死性筋膜炎に関する商業雑誌依頼原稿です。

 壊死性筋膜炎とはフルニエ症候群、フルニエ壊死ともいって私達の領域で唯一死亡率の高い(7~75%)皮膚軟部組織感染症です。皮膚科領域でも厄介な疾患として扱われています。治療は外科的ドレナージ、デブリドマンと強力な抗菌剤投与です。この手術はすさまじく初めて見られた方は慄くかも知れません。二期的に確認手術が必要ともいわれています。基礎疾患にHIV感染や糖尿病といった免疫不全があることが多いです。                   

 対象は4例でした。HIV感染2例、糖尿病1例、抗がん剤治療中1例でした。残念ですが1例(25%)は鬼籍に入られました。見た目では重症さが分からず手術が遅れないようにすることが大切です。