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病院長ブログ

2023.01.07

執筆論文解説12 <いぼ痔>内痔核 ゴム輪結紮術 rubber band ligation

 内痔核に対するゴム輪結紮術に関する商業雑誌の依頼原稿です。

 93例、162痔核に行った治療成績です。男性/女性67/26例、年齢は27-84(中央値60)歳でした。

 ゴム輪結紮術(けっさつ=しばること)は歴史ある治療で国内外のガイドラインでも推奨されている方法です。1963年Barron先生に始まり, 1980年Thomson先生、1981年 McGiveny先生らが独自の器具を発表されていました。本論文では 1999年にO’Regan 先生が発表されたキット化された器具を使っています。ゴムは直径約5 mmでミニカーのタイヤほどの大きさです。例えば原疾患が痔瘻であっても治癒障害に関わると考えられる内痔核があれば結紮します。内痔核結紮に関するトラブルは特に経験せず安全に行いえました。現在も多用させて頂いています。ただしゴムアレルギーには注意が必要です。