内科・外科・整形外科・大腸肛門科・炎症性腸疾患(IBD)・便秘・内視鏡検査なら大阪寝屋川の道仁病院|執筆論文解説49 <切れ痔>慢性裂肛の治療(側方内肛門括約筋切開術)|院長ブログ

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病院長ブログ

2024.09.14

執筆論文解説49 <切れ痔>慢性裂肛の治療(側方内肛門括約筋切開術)

外科系商業雑誌からの依頼原稿です。

裂肛(切れ痔)の慢性化には内肛門括約筋の攣縮(過緊張)が関係しています。原因なのか二次性なのかは「ニワトリが先か卵が先か」の弁論になるので差し控えますがこの肛門括約筋の攣縮を止めるために括約筋を切開するというものです。実際緊張が緩和されると症状が改善します。肛門内圧検査での測定結果でも同様です。

 その方法にはNotaras法と Hoffmann法二つの方法(図2)があって両者はさほど差がないと思われてきました。一方、最近の解剖学的な新知見で縦走筋がかなりのボリュームがあることが分かりました(図3)。それを鑑みるとNotaras法の方が目的を遂行するのに行いやすいと思われると述べさせていただきました。